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71話 秘められた想い

last update تاريخ النشر: 2026-04-01 06:34:02

湊くんを見送って、燈が眠っているベッドルームに入る。気を失った燈のバイタルをチェックする。

(大丈夫そうだな)

そう思い、ホッとする。ベッドの端に座り、燈を見下ろす。手を伸ばしてその頭を撫でる。思い出されるのは五年前のあの日。俺に電話して来た燈に何かを感じた。何が起こったのかは後で知る事にはなったが。

EMSO(アイゼンバーグ医療戦略機構)の本部は、国外にある。その研究機関の責任者だった俺に直接、電話をかけて来るくらいだから逼迫しているのだろうとは思った。それまで燈から直接、電話を貰った事など、無かったからだ。

研究機関の人数的には、もちろん多い方が良い。だが誰でもがEMSO(アイゼンバーグ医療戦略機構)に入れる訳では無い。能力が無ければ入れないのは当然の事として。医師としての経歴も大事だった。燈はその点に関しては何の問題も無かったが。

研究機関に来た燈は痩せ細っていたし、やつれてもいた。加山良江の日記から読み取れた情報ではラインプロスを使われ、流産させられた燈は、その足で研究機関に来た事になる。体に負担をかけたまま、研究機関に来たという事だ。俺は燈を見て、燈の体の具合を察した。

燈
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